教師募集 研修・研究

ラボでは教育活動とともに、スキルアップ講座の開催、および実践研究、教師研修など、日本語教師各々の成長に資する活動も行っています。今までに開催したスキルアップ講座の情報、研究実績等をご紹介いたします。また、随時行っている教師募集の要項もご覧いただけます。


● 教師募集

当校では現在、私たちといっしょに授業をご担当いただける講師を募集しております。「常勤講師」「非常勤講師」とともに期間限定でご担当いただく「スポット講師」も募集しています。入職後の研修システムも充実していますので、経験のない方も安心して授業を担当していただけます。現在、2026年1月から(常勤講師は2026年4月から)担当していただける方を募集しています。詳しくは以下をご覧ください。

応募条件
下記のいずれかの条件を満たす方
1) 四年制大学卒以上で日本語教師養成講座(420時間以上)修了
2) 日本語教育能力検定試験合格(ただし令和5年度以前の試験合格)
3) 大学/大学院の主専攻もしくは副専攻で日本語教育科目を履修・修了
4) 登録日本語教員
*資格取得見込みの方はご相談ください。
*経験は問いません。

勤務形態
●常勤講師
 月~金 午前8:30~午後5:30(休憩1時間)
*完全週休2日制(土日祝日休み)
●非常勤講師 午前クラス9:15~12:40/午後クラス13:30~16:55
*午前もしくは午後、週2日以上勤務できる方
(なお、未経験の方は最初の3か月間は週1日、その後は週2日以上担当していただきます)
*勤務したい曜日・午前/午後の希望を伺った後、学期開始前に授業担当表をお渡しします。
*専任登用あり(2026年4月以降)。
●スポット講師 期間限定、担当曜日限定でご担当いただく講師募集です。以下の日程でご担当いただける方を募集いたします。
*2026年1月13日(火)~2026年3月19日(木)
*上記期間中の ①月曜日午前もしくは午後、②水曜日午後、③金曜日午後のいずれか

待遇
●常勤講師
 年俸制300万円~ 各種保険加入適用、交通費全額支給、昇給制度有
●非常勤講師 授業給 1,800 円~/コマ(授業 1 コマ 45 分)、交通費全額支給
*1日4時限担当。また、授業準備に対して1時限分の金額を支給。
*担任手当(月10,000円) 会議手当
●スポット講師 授業給 1,800 円~/コマ(授業 1 コマ 45 分)、交通費全額支給
*1日4時限担当。また、授業準備に対して1時限分の金額を支給。

応募方法
履歴書(写真貼付)をメール又は郵送でお送りください
書類選考のうえ、面接日及び模擬授業内容を追ってご連絡致します
*応募書類は返却致しませんので、予めご了承ください

応募締切日
2025年12月22日(月)
ただし決定次第終了いたします

連絡先
〒113-0022
東京都文京区千駄木3-33-6
担当者 黒崎 誠
電話 03-5834-7803
FAX 03-5834-7806
Eメール info@labo-nihongo.com


● 日本語教師スキルアップ講座

学習者の発話をうみ出す語彙の授業

(オンライン講座)
2023年10月20日(金)~11月17日(金)
毎週金曜日 全4回(オンライン)

 中上級のクラスでは、JLPT対策の語彙学習が授業の目的となることも少なくない。また、「読解をするためには語彙がないと」という思い込みから、読解の授業でも語彙の導入に終始してしまうこともある。しかし、語彙の意味だけを導入しても、学習者は、表層的な理解にとどまり、使用することは困難なままであることも多い。学習者が会話や作文で自由に使える「使用語彙」を増やすことは、能動的な読解にもつながり、中上級の授業では重要なポイントとなる。
 そこで、教師は、教える前にどのような準備が必要なのか、また授業の時に、どのような工夫をすることで定着度を上げることができるのか、また、練習や評価などにどのような方法があるのかを考える必要がある。
 今回の講座では、学習者の語彙習得の助けとなるための授業を考える。授業前に必要な準備はなにか、授業の進め方、板書、練習の方法、さらにテスト作成及びその評価法を考える。中上級の語彙授業の一連の作業をたどることで、学習者の発話をどれだけ導き出せるのか、また、教師が「教える」ことだけにとらわれず、学習者にどのような支援ができるのかを、受講者の皆さんとともに共有していく。

●開講時間: 17:30-20:20(80分×2)
※講座はすべてZOOMを利用して、オンラインで行ないます
●内容: 中上級レベルの日本語教授内容

講座は終了しています。次回講座については開催が決定しだいお知らせいたします。

受講料 15,000円(税込み)(学割:12,000円)

※大学生、大学院生の方は、学生割引の対象となります。

受講を希望される方は、
skillup_nihongo@labo-nihongo.com
にご連絡ください。
申込書をお送りいたします。



今までの講座についてはこちらをご覧ください。


● 教師研修

私たちは教育実践を研修ととらえ、より良い日本語教育を目指して常に努力しています。その一環として、毎年、年間のテーマに沿って年3回、学内教師研修会を企画、実施しています。

【2025年間テーマ】「教室活動」
・日 時:2月15日(土)(オンライン開催)
・テーマ:「活動を記述する」

・日 時:5月17日(土)(オンライン開催)
・テーマ:「活動記述から学習者観察へ~「ほめる」と「ポジティブフィードバック」」

・日 時:7月28・29日(2日間)(オンライン&対面)
・テーマ:「初級『大地』で活動記述~導入と運用の乖離を防ぐ」

● 日本語教育学会等での研究発表

日本語教育学会等での主な研究発表を以下にご紹介いたします。

口頭発表

黒崎亜美ほか(2018)
「研究発表の授業における認知プロセスの外化 –上級のアクティブラーニングを考える–」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
黒崎亜美ほか(2017)
「『アクティブラーニング』の考え方を取り入れた授業実践の試み」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
黒崎亜美ほか(2016)
「言語習得の側面から捉えた Information Transfer 授業の実践 –初中級におけるノート テイキング準備のカリキュラムの一提案–」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
黒崎亜美ほか(2015)
「アカデミックジャパニーズ習得を目指すノートテイキング授業の実践 -初級から上級にいたるまでのカリキュラムの一提案-」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
岩瀬理美ほか(2013)
「日本語学校終了後に生かせる口頭発表技術の評価項目の作成」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
黒崎亜美ほか(2012)
「上級におけるレジュメを用いた発表活動の授業の試み」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
黒崎亜美ほか(2011)
「流暢さに注目した音読活動の提案」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
大手山藍衣子ほか(2010)
「中級レベルにおけるノートテイキングの授業」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
黒崎亜美ほか(2009)
「マーケティング・ディベートの実践 -上級会話・アカデミック・ライティングへつなげる-」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
黒崎亜美(2008)
「上級におけるマンガを用いた算出能力を伸ばす授業の試み」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
牧原紀子ほか(2005)
「中級後半学習者のための会話授業 -聞き手の役割に注目した会話授業およびそのフィードバックの考察-」 実践研究フォーラム 日本語教育学会
丸山伊津紀ほか(2004)
「現職日本語教師対象『ピア・レスポンス体験研修』の検証」実践研究フォーラム 日本語教育学会
黒崎亜美ほか(2004)
「中級前期の作文指導 -『文作』から『書く』へ-」 実践研究フォーラム 日本語教育学会

ポスター発表

井上正子ほか(2012)
「初級における『サバイバルタスク』の実践報告」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会
中山康昭ほか(2008)
「非漢字圏学習者のための『エリンが挑戦!にほんごできます』を使った漢字授業の実践」 日本語学校教育研究大会 日本語教育振興協会

論文発表

黒崎亜美・松下達彦(2009)
「中上級日本語学習者による形容語彙の産出 -韓国語母語の学習者の場合-」 『日本語教育』141号、46-56
黒崎誠ほか(2003)
「上級日本語学習者に対するポジショニングマップを用いた語彙指導 -印象・感想を述べる手段としての形容詞-」 『日本語教育論集』19号、29-40